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11月 2018

作家リレーインタビュー第8弾は、藤川さきさんから紹介いただいた、金田涼子さんです。 金田涼子ウェブサイト:http://ryokokaneta.jp/   金田さんは、作家活動を行いながらキュレーターという立場でも2012年から継続して同年代を中心とした企画展示「199X」を毎年開催されています。   河口:早速ですが、始めさせていただきたいと思います。近年の制作のテーマについて教えてください。 金田:もともと自然現象や自然そのものを擬人化するところから始まり、現在はそれに加えて、土地土地の伝承や土着的な思想など、目に見えないものを女の子という形で可視化して描いています。その流れの中でずっと制作していますが、近年のテーマ、興味ということで言えば、実際に特定の土地に行ってみて、体験や感じたことも作品に取り入れていることです。以前は文献を調べて描いていたのですが、それをしばらくやっている中で、実際の土地に興味が湧いてきました。去年くらいから山岳信仰のある山を題材に山シリーズを始めているのですが、実際に足を延ばすことで、知識だけでは得られない「そこ」の感覚を作品に盛り込もうとしています。   ―:そうなんですね。金田さんの作品では、大きい人と小さい人が登場しますが、大きい人は雄大さや自然を表現しているのかなと思う一方で、小さい人はかなり俗人的な印象を受けます。どのようにキャラクターを使い分けているのですか? 金田:大きい子は自然そのものという擬人化、小さい子はその土地に残っている人々の想い、小さな痕跡、そういったものが溢れています。小さい子たちによっていろんな物語がつむがれる。女の子たちが同じ時を過ごしているのではなくて、画面の中で、昔、それから今のことを演じる様子を描いています。個性が出てしまうと嫌なので、大きい子ちゃん、小さい子ちゃんという呼び方をしていますが(笑)   ―:なるほど、画面の中で小さい子ちゃんは、活き活きとしていて、それが金田さんが冒頭でおっしゃっていた「体験を盛り込む」ことに通じているように感じます。私はこの大きい子ちゃんがすごく好きだと思ったんですよ。キャラクターとして完成度が高くて、あまりこういった絵のスタイルの作家さんとお話しする機会なかったんですが、紹介いただいて、HP拝見して、あっ面白い、と思いました。 金田:ありがとうございます。大きい子に関しては、無慈悲さ、悪意のない感じ、それぞれのキャラクターがゆったり構えて、「ただそこに居る」ということを意識しています。小さい子はいろいろ動きまわっているけど、大きいのは自然物としての存在なので、あまり喜怒哀楽のない表情というか。不確かな表情、見る人がどうなんだろうと探れる曖昧さを残しておきたいと思っています。   ―:絵画の中では、大きい子ちゃんが絵を支え、小さい子ちゃんがそこにスパイス(物語)を与えるような存在だと思うのですが、一方で、こちらのフィギュア、おそらく小さい子ちゃんは、作品として独立している感じを受けます。どのようなスタンスで制作されているのでしょうか? 金田:最初はグッズという扱いで作っていたものをより作品として発表してみたくなって制作しました。画面にいる子がそのまま現実にいるような感覚を与える立体作品にしたくて、クオリティーや造形にこだわって作っています。量産できる作品を考えて、レジンキャストという素材を使っています。原型をつくって、シリコンで型をつくって・・・完全に一般的なフィギュアの工程と同じです。   ―:ほー、失礼ながら、今日お会いするまで、絵画も想像の中のものを描かれていると思っていました。実際に様々な土地に足を運んでいることや文献から土地の伝承を調べていらっしゃること、立体作品に対する姿勢も、かなりの研究されていますね。 ところで、次の質問に移りますが、転機となった作品があれば教えてください。 金田:こちらの「小舟」という作品です。学生時代に描いた作品で、この時に自分の中で、自然現象を女の子に疑人化して描くことが確立して、それでずっとポートフォリオにも残しています。 大学は横浜美術大学のビジュアルデザイン領域イラストレーション学科というところで、小説の挿絵、公共ポスターとか商業的な印刷物を前提に絵を描いて、最終的には文字入れなどをソフトでデザインをしたものを提出する、商業的な学びが中心の学科だったんです。課題で自分の色は出せますが、基本的にクライアントを想定してイラストレーションとして絵を描く必要があるのが苦しくて、なんかやりたいことと違うと思っている中で、作家として展示といった形で作品を発表していきたい自分を見つけられました。   ―:そうだったんですね。でも、いわゆるファインアートの学科だったら、絵画とイラストの境目のような面白い作品は生まれてこなかったのかもしれませんね。 金田:確かに、絵画の方の学部は関りが少なかったのであまり分からないですが、だからこそ今の表現ができたのかもしれません。 違うからこそ生まれることはきっとあって、今、自然をモチーフに描きだしたのも、大学のために引っ越してきてから自分が育ってきた自然と都会の違いに気付いて、いちど自分の常識から身を置いたからです。実家が茨城の田舎にあるのですが、ずっといたら、身近すぎて気にならなかったと思う。離れてみて初めて場所特有のものがあるのだなと気付きだした。 日常と異なる場所ということで言えば、1年ちょっとオーストラリアにいました。オーストラリアはレンタルスタジオが多くて、滞在中はずっとスタジオで制作していて、最後に成果発表で個展を行いました。私は、自分の生活圏が題材になるので、必然的に日本的になります。それは題材だけではなくて、俯瞰している平面的な表現とかも取り入れたりしていて。 オーストラリアにいたときは、軽いドローイングで現地を題材にした作品も描きましたが、ペインティングとしては消化するには時間が短すぎて、他は普段通りの作品でしたね。土地土地で捉えられる自然って違うので、もっと色々なところを旅したいと思っています。   ―:金田さんのお話をうかがっていると、もともと「絵を描く」ということがとっても好きな方なのだと感じますが、どこから美術に興味を持たれたのでしょうか。 金田:大学に入るまでは、ギャラリーとかは身近になくて、展示といえば美術館でした。家族旅行の際に美術館に行くというくらいのもので、そこまで美術というものを意識せずに大学にあがりました。 大学が横浜だったので、小さいギャラリーを回ったり、美術館に行くっていうことを日常生活として取りいれることをそこで初めて知りました。いろいろ回っているうちに、今まで美術といえば巨匠しか見てこなかったのが、同じ世代で個展している、活躍している、いろいろな作家を知るようになって、そこから自然と興味を持つようになっていきました。 今まで自分とは切り離されていたものとして捉えていたものが、同世代を見て、近いものなんだなということを意識しはじめてその衝撃は大きかったです。大学に入る前までの自分から切り離されていた美術と、入学してからのものでは全然違うかもしれない。   ―:それが、キュレーションをするきっかになったりしたのですか? 金田:それはあるかもしれないです。大学1,2年で展示に興味を持ち始めて、だいたいその頃って大学の友達と一緒に貸しギャラリー借りて、大学の仲間と一緒に展示するじゃないですか。私も、それを1,2回やったんですけど、そうなると、仮に学外で展示したとしても、結局来るのは大学の同じ学科とか友達なんですよ。展示経験と、作品を完成させる、といういい経験ではあったんですが、内輪で循環していく、外への広がりがない感じがもどかしくて。 自分の中でもっと広がりが欲しいなと思っていたところ、ツイッターを通して、自分で展示企画をしている人がいるということを知りました。ネットで公募という形で、私が主催となって、最初は14人で高円寺で開催したのが始まりで、一番多いときは25人程集まって、毎年半分くらい入れ替えがありながら続けています。   ―:今回7回目を迎える「199X(きゅーえっくす)」ですね。 金田:はい。私が91年生まれで、自分と同世代の知らない作家は何を考えて制作しているのだろうという興味から、一緒に展示空間を作りたいと思い、テーマは定めずに、90年代生まれの作家を集めて展示企画をしてきました。 5回目までは公募でやってきて、テーマは定めないとはいっても、過去の展示や私の作風を見て、集まってくれる作家で構成しているので、回を重ねるごとに「199X」の色は出てきました。でも展示として公募だとコントロールできないんです。コントロールできない偶然性も面白いんですが、展示として成長していくためにも完成された強度を作りたくて、ちょうど5回でキリが良いこともあって、私が作家を選ぶキュレーションという形に変更して、昨年の6回目からやっています。展示は、続けていくことがすごく大切で、「199X」自体、10回20回と続けていくうちに、この世代の美術の流れの小さい一つになるといいなと思っています。   ―:今後、ご自身でキュレーションされる「199X」の方向性というと、何かテーマを定めていくということでしょうか? 金田:テーマというよりはそれぞれの作家の作品への向き合い方だと考えています。 私がいわゆるキャラクター的な表現をしていて、私と同じような表現をしている同世代の作家さんにすごく興味があって、そこからキャラクター的表現を通してどういった作品を作っていくのか、ということを知りたくて、そういった方を集めてキュレーションしています。ツイッターで見るといろんな方がいらっしゃるんですけど、なんで敢えて展示という形式で作品を発表していくのか、ということに対しても興味があります。   ―:それは、私も興味のあるところです。多くの方がネット上で作品を発表している中で、どうして敢えてイラストではなくて絵画なんでしょう?デジタルでもいいところを、どうして手で描くのですか? 金田:ひとつには、私自身が展示に行って感動するということがあって、展示空間の雰囲気、作品の厚み、空間全体からくる圧力が好きで、立体としての重さ、絵具の厚みが伝わって、作品を展示空間に足を運んでみてもらいたいと思います。あとは、画像だと良くも悪くもまとまりすぎてしまって。題材がキャラクター的であったとしても絵画ならではの複雑さはデジタルでは表現しにくいと思っています。   ―:そうすると、今、ネットで作品をほぼ全部公開されていることに関してはどうなのでしょうか。実物より作品が良くも悪くも簡単に見えてしまう、ということはあると思うのですが。 金田:展示初出しのものに関しては、SNS上で全体は出さないようにしています。ネットに出しているのは全て過去作です。展示が終わった後で、展示に来られなかった方にも見ていただけるようにネットで公開しています。現物は見て欲しいと思うので、ネットで公開するタイミングには気を遣っています。   ―:金田さんのウェブサイトには、購入する方に向けたコンタクトフォームがありますが、実際にウェブ上から直接購入する方はいらっしゃるのですか? 金田:初見での問い合わせはあります。でも多くは、展示を見に来て、帰った後、反復して思い出しているうちに、やっぱり欲しいとなって問い合わせしてくる方で、何人かいらっしゃいます。あとは、一回購入してくださっている方は、現物の感じを知っているので、ウェブで見てお問い合わせくださる方もいますね。   ―:そうなんですね。そう思うとネットで買える気軽さは提供しつつも、リアルの場の存在は重要ですね。展示を見てくれた人が思い出してまた連絡してくれる、っていうのは嬉しいですね。 最後に、今後、作家としてどのような活動の展開の仕方を考えていらっしゃいますか。今後の展望や今挑戦されていることなどありましたらお聞かせください。 金田:最近いろんなご縁で海外でも展示できることが多くなってきたので、国内外いろいろな場所で作品を発表していきたいです。現地へ行けない展示だとギャラリーを介してのため直接感想などを聞ける機会は少ないのですが、海外の人と日本の人とで作品に対するとらえ方が違うみたいなので聞いてみたいです。 あとは、制作に関係するところですと、山登りでしょうか(笑)。今は山を中心に訪れていますが、もっといろんなものを見たい。実際の場所に出向いて取材することを作品に取り入れているので、色々なところに行って視野を広げたいと思っています。   キャラクター的な表現で、自然や土地を表現されてきた金田さん。テーマは一貫しつつも、興味の幅を広げながらそれが作品に反映されていく様子を垣間見ることができました。今後のご活躍も楽しみにしております。本日は、ありがとうございました。

涼しさの増してきた11月1日、植田爽介(うえた そうすけ)さんの初個展が開催されている北千住のアートセンター「BUoY」へ行ってきました。 北千住駅の仲町口から線路に沿うように住宅地を南にしばらく進んで行くと、太い道路に面したところにBUoYの入り口がありました。基本的には演劇に使われている施設とのことで、扉のない入り口を入ってすぐの階段のところに演劇は地下、植田さんの個展は階段上、と案内がありました。 2階に上がるところからまず一般的な白壁の展示ギャラリーとはおおよそ異なる様相を呈した建物の内部に衝撃を受けます。 扉で仕切られずに繋がった広い1つの空間。なかなかに広く開放的です。 大きく3つのエリアに分けることができ、そのうち一つはカフェのスペースとなっています。作品を見て回る前に空間の面白さで気持ちが昂ってしまいました。 こちらのスペースは元々ボウリング場だったそうで、壁や床にその要素を残しつつ、普段は演劇の練習場などに使っているそうです。上の写真の右側、カラフルな作品の並ぶエリアの床の線はボウリングのレーンの跡だそう。 私が植田さんの作品について他の作家にない魅力を感じている重要な点は、その色感の美しさ、視覚的強さです。視覚的美しさに加え、思考の量、練られたコンセプトの強度も持ち合わせ、評価されて然るべきアーティストの1人だと考えています。そうした点で植田さんらしさを感じて目を引いた右側のカラフルなエリアが気になりましたが、作品の展開に順序があるそうなので向かって左側の部屋から見てゆきます。 開いていましたが、恐らく扉。面白い。 向かって左の部屋に入ります。作品の鑑賞に至る前に、近付くまでの周囲の環境が良い意味で非常に気になる。なんだか冒険感があります。 『刻の忘れ物 (Still Life)』(2018年) 綺麗に並列されている向かって左のものは立体作品、右はその立体作品を撮影したイメージをリトグラフで平面に刷ったものです。 世界最大級のトカゲであり絶滅危惧種でもあるコモドオオトカゲの生態への関心から、次いで大きいとされるミズオオトカゲの皮を入手して、それらの生息する東南アジアの島々を彷彿とさせるような配置に電子部品を縫い付けた作品とのことです。 ピンク色の皮の色がリトグラフの方ではより毒々しく。手足が欠け磔にされたかのような姿には何だか痛々しさや悲しさを感じます。冒頭で見えた隣の広いエリアにはこちらのトカゲの版を用いてカラフルに展開した作品群がありますが、パッと見のイメージが格好良くてあまり気にならないそちらの作品群の裏側の出発点にこうした重さや毒々しさが隠されていることが皮肉のようで格好良いですね。 こちらの部屋の全体はこのような様子。次はトカゲの作品の向かいにある白い作品へ。 『Just the way your are(L), (R)』(2017年) 白い正方形のフワフワの毛の中に電子基板が埋め込まれている。私がスピッツのCDの中で唯一手元に持っているベストアルバムのジャケットを思い出しました。植田さんはスロヴァキアへ留学に行かれていますが、その中で立ち寄った街の上空図に沿って基盤が配置してあるそうです。こちらはウサギ9匹分の毛皮を繋ぎ合わせてあるそう。 次はこちらの部屋の一番奥、今回の個展のメインビジュアルにもなっている大きな熊の毛皮の作品が置かれているエリアに入ります。 作品を中心に、部屋の左右の壁に平面の展示があります。植田さんの所属する大学院でシカゴ大学との交換レジデンスプログラムがあり、シカゴに赴いた経験をベースにした作品です。熊に向かって右手の写真は香川県で成果展を行った時のものだそうです。 『Chicago Maps (on the origin of the country)』(2018年) 身体感覚的に作品を捉えると、痛みを感じる表現です。動物の皮膚に基板が縫い付けられている。既に死んでいる生き物の毛皮は人類が数多の製品に使ってきたものですし、もうただの物質と言えばそうなのですが、感覚を開いて鑑賞すると痛覚に来るものがあるように感じます。 人間文化がテクノロジーを得ると共に奪ってきた動物たちの命への悲哀のようなものが、植田さんの作品表現の裏側にはあるのかもしれない。と、コンセプト文でも言及されない要素を想像しますが、果たして真実はどうなのでしょう。 シカゴを訪れた経験、その都市の成り立ちについてのリサーチを元にした作品。シカゴという名前は先住民の言葉で「強き者」を意味するというニュアンス、そしてシカゴを開拓した創始者の毛皮商人の存在から、素材としてクマを選んだそうです。 日本には熊皮を鞣している工場が無いとのことで、日本のヒグマの皮をアメリカで鞣し、日本に逆輸入したものを使用。シカゴの地図をプロジェクションで投影し、建物の配置の通りに電子基板を配置。この作品についてはシカゴの高層ビルの高さの比率も正確に投影して基板を付けているそうです。 制作風景。 裏側の様子。毛皮の裏側はシカゴの都市の地中としてイメージして作られているそうです。基本的にボルトとナットで留め、場所によっては皮が厚くボルトが通らないため、針と糸を用いて縫い付けてあります。 建物の高さを投影してあるとのことで、横から撮った図。なんとなく、砂煙に巻かれた都市の景色のように見えます。 印象的だったエピソードはこちらの部分について。基本的にシカゴの都市を理屈的に正確に投影した作品ですが、シカゴで一番大きな噴水を見た時の植田さんの感動という個人的な体験・感覚をカラフルな配線に投影したのだそうです。理知的で感覚や感情の見えにくい植田さんの制作スタイルの中の、控え目な感動の表現に何だか可愛らしさを感じました。 こうして電子部品を用いた作品をじっくり見た後だと、この建物の床に固着したネジも何だか関連付いて見えてくるのが面白い。 気になっていたカラフルなエリアへ。奥の壁には植田さんの作品画像のスライドショーがプロジェクションされています。 手前の6作品は、先ほどのトカゲの作品のリトグラフの版を様々な色展開で刷ったもの。版は合計3つあるそうですが、2つだけ使ったり1つだけ使ったりと手法を変えることでバリエーションを出しています。展示されていない他のパターンも見せていただけました。 植田さん自身は右から二つ目の鮮やかな黄色を使ったイメージが好きだそうで、そちらは売約も付いたとのこと。 版を作ればこうして色味や重ね方を変えることでいくらでも作品に変化を付けることができ、予想と違う出方をすることもある。版画の最大の面白さはそこにあると考えています。 プロジェクションの壁の左手前の壁に貼られた縦長の作品。 こちらはヤギの皮に黒の単色のインクでイメージを刷っています。 続いて向かいの壁の大きな作品。 『Trace Element (Pig)』(2017年) 今回の個展の中で一番衝撃を受けたのはこちらの作品でした。 過去絶滅の危機に瀕したハンガリー原産のマンガリッツァという品種の豚は、人が食すようになったことで飼育が盛んになり頭数が回復したのだそうです。調べてみると、現在ではハンガリーの「食べられる国宝」として様々なメディアで取り上げられている様子。 スロヴァキア留学中にマンガリッツァ豚と出会い、その実態に興味を持ち作品の題材にされました。この豚の特徴である巻き毛を取り分けて様々な場所に配置し、腐敗する様子を写真に撮って版を作り、なんとその毛から抽出した色でイメージを刷ったのだそうです。 こんなにも鮮やかでカラフルな色は、当然のように人工のインクで刷っているものだと思い込んでいました。にわかに信じられません。毛を置く場所で、環境の影響で、こんなにも多様な色が生み出されるのですね…。 今回の植田さんの個展には山縣青矢さんの手によるコンセプト文が添えられています。その中に植田さんの愛読書であるマーク・トウェインの『人間とは何か』にある人間機械論、外部の環境が人間の行動を決定している、とする考えが紹介されていました。 人も豚も、環境によって生かされている。抗えない無意識の部分は多分にあると思います。それでも、それを知った上で、植田さんは自分の力で世界を捉え直そうと試みている。そうした姿勢を見て取ることができました。 植田さんご本人と共に。 最後に。プロジェクションで展開されていた画像もどれも格好良くて見ていただきたいものばかりでしたが、あまりに枚数が多くなってしまうため、植田さんの紹介写真をプロジェクション前で撮ろうとした過程で面白かったものを少しご紹介。 鮮明なイメージが衣服の柄のようにはっきり投影されていくのがとても面白い。来場した方もここに立つことで面白い写真をいくらでも撮って無限に楽しめる、エンターテイメントのような展示空間の演出が非日常的で良いですね。 (清水悠子)   植田爽介さん オフィシャルウェブサイトはこちら https://sosukeueta-art.jimdo.com/biography/jp/ 【今後の展示情報】2019年3月まで毎月展示の予定が決まっているそうです。是非ご覧になってみてください。 シブヤスタイル vol.12 2018年11月27日~12月9日 西部渋谷店 B館(東京) Sequence 10 2018年12月18日~24日 高松市美術館2階 一般展示室(香川) 第62回 東京藝術大学 卒業・修了制作展 2019年1月28日~2月3日 東京藝術大学(東京) Group Exhibition 2019年2月8日~3月3日 EUKARYOTE(東京) KUMA EXHIBITION 2019 2019年3月22日~24日 Spiral Garden & Hall(東京)

平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます。 年末年始休暇の期間を以下の通りとさせていただきます。     ■年末年始休業期間 2018年12月29日(土)から2019年1月6日(日)まで 2019年1月7日(月)通常営業とさせていただきます。 本年中のご愛顧に心より御礼申し上げますとともに、来年も変わらぬお引立てのほど、宜しくお願い申し上げます。

11月4日(日)は、『中央区まるごとミュージアム2018』にて、定員10名のささやかなアートツアーを行いました。中央区まるごとミュージアムは、中央区文化・生涯学習振興課文化振興係の後援により年に1度ひらかれ、今回が11回目の開催となります。 MeltingPotとして、初めての参加でしたが、広報に力を入れてくださって、10名の方にご参加いただきました。 当日歩くルートと、ルート内の作品について各自がメモを取れる資料を配布させていただき、中央区役所から出発、有楽町、八重洲、と歩き日本橋で解散と、20程度の作品に解説を加えながら2時間ゆったりと歩きました。   出発してすぐの亀井橋公園。井手則雄による『トリオ』。素材はセメントっぽいね、定期清掃している気配はないけど、なんか修復した後はあるぞ、など話しています。 元電通本社、その後電通テック本社となり、現在は売却されているコンクリ建築の一画。建造物は丹下健三による設計で、丹下健三の他の作品をお見せしながらの解説。諸事情あって、本来つくりあげたかった建築とは異なる形だったようなので。 名犬チロリ、セラピードッグだそうです。犬繋がりで、渋谷ハチ公の話もさせていただきました。先代は戦争へ行かれたので、今のハチ公は2代目です。 夜には光る岡本太郎。絶対もとの作品ではない(と思われる)針金のようなとげとげが上部に付いているのを参加者の方が発見されました。鳩除け・・?元の作品と形状が多少変わっているのは、屋外彫刻あるあるです。 美術館に購入された作品と異なり、屋外彫刻は、そのまちの記念事業であったり、民間企業のおもいによって設置されたりと、社会と連動したストーリーが背景にある点が面白いです。美術だけでなく、まちづくりの視点からも味わうことができ、包括的な知識を得ることができるので、少しでも参加者に方々にとって楽しいひと時となれたならば良かったのではないかと思います。 また来年度、さらに進化させて『中央区まるごとミュージアム』参加するかもしれません。その際にはどうぞよろしくお願いいたします。   主催:株式会社MeltingPot 後援:中央区文化・生涯学習振興課文化振興係

10月27日には、熊谷市にて、熊谷市・熊谷市教育委員会との協働で屋外彫刻に掃除を通して触れるイベントを開催しました。 熊谷市を流れる星川に沿って設置されている彫刻たち6体を参加者の皆さんと一緒にスポンジで掃除しながら巡りました。地元の方は日頃から目にしている野外彫刻ですが、風雨にさらされ汚れていってもつい放置されてしまいがちです。そんな彫刻たちをお掃除しつつ実際に手で触れることで作品と親しんでもらおうと行ったイベント。 小学生の団体も参加してくれてとても賑やかな雰囲気でした。グループが入れ替わりつつ60人近くが参加してくれました。 皆さん台に乗ってとても積極的に掃除してくれて、彫刻の知識を勉強するのとは違う体を動かす取り組みを楽しんでもらえたようでした。 作品によっては隙間に泥が溜まっていたりとかなり掃除し甲斐があるものもありました。地域のモニュメントとして設置された後のこうした屋外作品を定期的にお手入れをして劣化を防ぐことも文化を守る大切な取り組みです。今後も自治体の方々と協力してこのようなイベントを継続していきたいと思います。 主催:株式会社MeltingPot 協力:熊谷市・熊谷市教育委員会

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 このたび、営業拠点を移転させて頂く事になりました。   これを機に、気持ちを新たに、より一層社業に専心する所存でございます。 改めて日頃のご愛顧にお礼申し上げるとともに、今後とも変わらぬお付き合いのほどお願い致します。   【移転先住所】 東京都港区南青山三丁目1番30号エイベックスビル2階 ※電話番号は変更ございません   【業務開始日】 2018年11月1日 ※旧大塚住所は11月いっぱい書類の転送をしております。

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