展示レポート

展示レポート Vol.2

2018/04/01

さて、展示レポート第二弾です。

先日は、芸大日本画学部同期の佐々木敬介さん、水谷栄希さん、初めてお会いした橋本仁さんのグループ展、「code, line, sides」へ行きました。
場所は、神田にあるピナコテーカギャラリー。ホワイトキューブはありませんが、ロフトがあり、そこは黒い壁面、メインフロアはコンクリートの打ちっぱなしなので、作品数も多く置けますし、使いようによっては、いい雰囲気になります。オーナーの方がかなり宣伝をしてくださるようで、作品は結構売れるそうです。こういった情報は作家からしか得られませんが、ギャラリーによっては、「なんだか回を重ねるごとに作品が売れなくなるなぁ」とか、同じギャラリーで何度か展示をしていると、定点観測のような形で、そのギャラリーの売れ行きが分かってくるそう。もっとも、作家側の作品とお客さんの求める作品に違いが出てきているんじゃないか、という指摘もあり得ますが、後述するタグボートというネット販売では作品が飛ぶように売れていくようなので、うーん、どうなんでしょうね。

レセプションパーティーがあるということで、連絡をもらい、パーティーという名のつくものはすべからく苦手ですが、せっかくなので行ってきました。

exhibition report

かなり賑わっている



exhibition report

会場にはダルシマー奏者がいらっしゃって(初めて知る楽器)、白いドレスの方が演奏者ですが、来場者も弾いたりしていました。ダルシマー奏者を招待したのはどういった経緯だったのだろう・・・???



 

佐々木敬介さん、水谷栄希さんは、昨年芸大日本画の修士課程を修了し、現在はフリーで作家活動をされています。橋本仁さんは、2014年に東京芸大の工芸科鍛金研究室の修士課程を修了されています。詳しい経歴は以下のHPで。直近の私の興味だと、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009に出品されていたり、鹿島建設の主催するKAJIMA彫刻コンクールで入選されているようですね。

 

佐々木敬介

HPはこちら

佐々木くんは、タグボートというアートの通販サイトで作品をよく売っているそうですが、タグボートといえば、先日人形町にあるタグボート開催の、アートディーラー三井一弘さんのトークイベントへ行ってきました。その話は、いずれブログででも。

パーティーが苦手で人の少ないロフトの椅子に座って休んでいたところに話しかけにきてくれて、4月に行うらしい個展の展望を色々とお話ししてくれました。壁紙から全部インスタレーションのように空間を作りたいそうで、どんな風になるのか楽しみです。

exhibition report

会場に入ってすぐの大きめの作品と、その前にたたずむ佐々木くん。今回の写真は会場の暗さもあって、ほとんど作品の写真は撮れていません。作品は生で見るに越したことはないので、いいでしょう。



水谷栄希

HPはこちら

先日、FACE 2017 損保ジャパン日本興亜美術賞に入選されたようで、招待券いただきましたが、まだ行けていないので、3月中ということで行ってきたいと思います。損保ジャパンはゴッホのひまわりを所有していることで有名ですが、そんなこともあって、美術分野における社会貢献活動には力を入れています。

exhibition report

うーむ、これこそまったくうまく写真に収まりませんでしたが、男女がキスしているところが大きく描かれていて映画のワンシーンのようでなかなかいい雰囲気を漂わせていました。もう少し絵具の偶然性が綺麗に扱えているとさらにいいのかな、、と勝手ながら思うところ。彼のファンタジックな世界が好きなだけに。



橋本仁

HPはこちら

会場に置かれているポートフォリオの作りがピカイチでした。

橋本さんは全く面識がなかったのですが、ポートフォリオをめくっていたら、見覚えのある作品が。2017年に開催された中之条ビエンナーレで見た作品でした。地域芸術祭はものすごい量の作品があるのですが、橋本さんの作品は、長距離を車で回って、へとへとになりながら最後の方に見つけた古民家で見た作品だったので、よく覚えていたのです。どちらかというと絵画的作品だったので、もともとは鍛金がメインということは全く知りませんでした。お話しさせていただいたところ、立体も平面もご本人にとっては境界はないということ。都会と地域、という発表の場も地域だったなら、自分は何を貢献できるかろうかということを考えて制作するし、どちらも自分にとっての糧ともなる、とおっしゃっていました。

とても気さくな方で、中之条では3か月くらい滞在制作をされていたそうですが、とにかく野菜が激うまだった!!!とあつく語ってくださいました。

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左手は半立体のような作品。平面作品についても、画材屋で購入するのではなく、全部一から自分で作っているのだそう。



 

最近は、作品を自分が覚えていて、その作家とたまたま会う、ということが増えています。そうすると、作家の方にはとても喜んでいただけるし、こちらとしても「あの作品を作られていた方ですか~!」と作品に対する信頼から出会いがあるというのはとても嬉しいことです。

これからは、パーティー嫌いとは言わずに、なるべく作家と会えるレセプションパーティーに行こうと心に誓った河口でした。(いつまで続くかな)

 

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