DAIR イベント実施報告

大子アーティスト・イン・レジデンスでオープニングイベントが開催されました

8月4、5日の土日に大子アーティスト・イン・レジデンス(以下、通称DAIR)のオープニングイベントが開催されました。

DAIRは町が寄附を受け所有していた古民家を改装したものです。4日には、DAIRの設計を担当した㈱バスクデザインの笠島俊一さん、そして今回プロジェクトの運営面で関わっている弊社河口、それから本プロジェクトの実施に関わってくださる方々のトークリレーがありました。

dair_opening_event1笠島さんのトークでは、過去から現代までの巨匠のアトリエの資料を見ながら、アーティストが自由な発想で使えると同時に、地域に開かれた場になるよう設計するにあたって工夫された点や、増改築を繰り返した古民家をまとまりのあるひとつの空間に仕上げるにあたって苦労した点を伺いました。

2階の廊下が簀子になっている独特の作り、1階2階をロールのように均一な高さで建築基準いっぱいまで設けられている窓、それぞれにもともとの家の作りを考慮した上での設計です。ここに記すのはもったいない話なので、ぜひ大子町まで遊びに来てください。

dair_opening_event2続いて河口のトークでは、今回のレジデンスで意識していること、また地域でアートを行うにあたって地元の方々にお願いしたいこと等、軽く30分程でお話しさせていただきました。滞在作家は1-3か月を基本に滞在し、自身の制作活動とともに地域との交流を行います。アートとは何か、と一言で語ることは難しいですが、偏りなく様々なメディアを扱う作家に滞在してもらうことで、今後地元住民の方々には、アートの様々な側面を見ていただき、多くの発見をもたらすことができればと思っています。
あまり運営側の話をするよりは、滞在している作家に自らの活動を語ってもらう方が良いだろうということで、15分ずつの持ち時間で滞在中のお二人にバトンタッチさせていただきました。滞在作家に関しては、滞在期間終了後に各作家ごとにアーカイブ記事を作成しますので、簡単に写真で当日の様子を振り返ります。

dair_opening_event37月21日から滞在している山本愛子さんは、これまでの滞在期間の過ごし方、滞在中のプランなどについてお話ししました。今回オープニングイベントを迎えるにあたって制作中の作品を空間をうまく使って展示してくれ、華やかな会場作りにも一役買ってくれました。

dair_opening_event47月31日から滞在している小久江峻さんは、すでに積極的に自身の作品のひとつである紙芝居公演を町内で行っており、作品を用いながら自身の活動を紹介し、最後はこれも自身で制作した楽曲をギターで演奏し、トークを締めてくれました。

daigo_opening_event5その後休憩を挟んだオープニングセレモニーではまちづくり課の方、それから町議会、茨城県北芸術祭振興局、大子アートコミュニティの方からのご挨拶がありました。このプロジェクトを実施するにあたって、様々な方のご尽力があることに感謝します。

dair_opening_event6親睦会では大子の特産品が並び、和気あいあいとした中で普段お話しできない住民の方々、近隣の役場の方、アート関係者の方とお話しでき、子供たちもたらふく食べているようで良かったです。難しいことを抜きに関わり合えるのは良いことです。

 

5日のオープンアトリエでは、小久江さんが東京に戻っていることもあり、昨年3月に50名ほどで大変賑わった山本さんの藍染め体験「まじゅつや」を規模を縮小させて行い、それでも短い時間に20名ほどの方が入れ替わり立ち代わり藍染め体験をしていかれました。地元の高校生も来て、カレーを振舞ってくれ、大変賑やかな1日となりました。

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さて、盛況となった2日間ですが、日本には空家の増加が大きな課題としてあります。今回のレジデンスが、空家を活用した町の文化の拠点作りのモデルケースになるよう、アーティスト、地元の方、両者にとって実りあるものにすることを、運営に携わるものとして、身を引き締めて引き続き取り組んでまいりたいと思います。

今後もDAIRを起点に様々なイベント、展示が開催されていきます。告知は随時フェイスブックページでありますので、特産品の多い大子町に遊びがてら、DAIRの様子も覗いて行っていただけましたら幸いです。

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