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Column

『館林市 彫刻講座』実施報告

2月23、24日の二日間にわたって、館林市にて武蔵野美術大学の黒川弘毅教授を講師にお招きし、彫刻講座が行われました。

1日目は群馬県立館林美術館にて彫刻に関する講義がありました。屋外彫刻(out-door sculpture)とより狭義に使われる野外彫刻(open-air sculpture)の違い、公共の場に設置される彫刻の題材、素材の時代ごとの変遷。設置された各地域の彫刻の状態、そこから見える保全活動の重要性について。

広い土地を豊かに使用した館林美術館

広い土地を豊かに使用した館林美術館

2日目は、前日の講義を受けて、館林市彫刻の小径に設置された3体の彫刻を実際に清掃しました。

最初に黒川先生から清掃の仕方および道具の説明。今回は洗浄からワックスがけまで行いました。

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実際の清掃に入ります。彫刻作品は普段触らないので、盛り上がります。今回清掃したのはすべて女性像でしたが、女性像が流行ったのは90年代。戦後は新しい時代を作るという機運から男性像が作られることが多く、今世紀に入ってからはジェンダーの観点から公共の場に裸体、着衣含め女性像を設置することはほぼありません。欧米では特にこの動きは強いようです。

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環境に良く、虫も殺さない洗剤を使用し、洗浄した後はワックスでピカピカに磨いていきます。

「今まで歩いてたら(彫刻が)あるなぁって感じだったけど、なんか大切な感じがしてくるよねぇ」と感じてほしかったことをそのままに参加者の方々が口々に言ってくださるのが嬉しいです。また、間近で見ると、様々な色の錆があり、これは何だろうと次々と沸く疑問に黒川先生が答えてくださいます。

 

この時期特有のからっ風も全くなく、14名の参加者とともに良い陽気の中で終えることができました。

館林市は90年代から黒川先生が専門的な調査に入っており、非常に良い状態で彫刻が保たれています。各地には様々なパブリックアートがあり、今後も増えていくと思われますが、市民の方々を巻き込んでいくことによって、一度設置された後も地域に愛されていくものとなりますように。
共催:群馬県館林市教育委員会・群馬県立館林美術館 / 企画・制作:株式会社MeltingPot

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